根管治療は歯科の専門領域
日本ではどこの歯科医院でも行われている根管治療ですが、欧米では歯内療法専門医が難しい根管治療を担当します。根管治療は本来技術的に難しく、とても時間がかかる作業なのです。
精密根管治療では、CTで精度の高い診断を行った後、ラバーダム、滅菌器具を使用し、感染を起こさないように細心の注意を払いながら治療が行われます。そして手探りで行われる事が多い根管治療も、手術用顕微鏡による拡大視野下で精密に行われます。
精密根管治療の担当医
大学病院で専門的トレーニングを受け、２５００症例以上の経験を持つドクターが、実体顕微鏡やレーザーを使用する最新の根管治療を行なうため、安心して治療が受けられます。また、外科処置が必要な症例や、難症例も歯科用CTによる診断で、適切な治療方針を選択できます。
|
担当医 新藤健太郎（所属：日本歯内療法学会）
２００４年 東京医科歯科大学大学院 歯髄生物学分野卒業。同、歯内療法学臨床研修課程終了認定。 |
精密根管治療では顕微鏡を使用します。
米国の歯内療法専門医は、顕微鏡を必ず使用して根管治療を行います。精密な根管治療を行うためには顕微鏡は欠かせません。根管内を直視できるため、根管内の汚染物質の除去を正確に行うことができる他、穿孔部の封鎖、破折ファイルの除去、破折歯の接着保存などに非常に有効です。
*根管治療とは？→当院運営の情報サイト 根管治療.comへ
外科的な診断にはCTによる３D画像が有効です。どこに病変があるかにより、外科的アプローチの仕方が異なるからです。
- 根尖切除法
- 根尖歯周組織の掻爬
- ヘミセクション
- ルートアンプテーション
- 意図的再植
- 智歯の移植
歯内療法外来活躍する設備、器具
 |
歯科用CT ３次元画像により立体的な診断を可能にする。近代歯科治療には欠かせない |
 |
実体顕微鏡 手術用顕微鏡。肉眼では見ることが不可能な根管の中まで見ることができる。正確な診断と治療により成功率を高める。 |
 |
超音波切削器具 ピエゾサージェリ。超音波の振動で、骨を切削する機械。外科治療で主に用いる。 |
 |
イオン導入 パイオキュアは、虫歯予防や根の治療時に活躍するフッ素イオン導入装置です。フッ素塗布よりも効果的にフッ素を歯質に取り込むことができ、虫歯予防に高い効果を発揮します。 |
 |
ハンドピース用滅菌器 KAVO社製ハンドピース用高圧滅菌器です。歯を切削する器具もすべて滅菌しております |
 |
笑気 意識を保った状態で来院者さんの不安感あるいは緊張感を和らげ、痛みに対する知覚を鈍くし歯科治療を行うための方法 |
 |
ルートZX 電気的根管長測定器。母校の小林先生が発明し、世界的に使用されている。 |
 |
トライオートZX 根管治療用ハンドモーターとニッケルチタンファイル。湾曲根管に追従し、滑らかな根管形成を可能とする。 |
 |
ダイアガン より緊密な３次元的根管充填を可能とする「加熱軟化ガッタパーチャ根管充填システム」 |
 |
遠心分離機 遠心分離機。PRP、PRFなどを作成する。外科治療で主に用いる。 |
 |
MTAセメント ＭＴＡセメント。高い封鎖性と生体親和性を併せ持つ。 |
 |
半導体レーザー レーザー。化学的洗浄が及ばない根管内の細菌を除去する。 |
 |
ダイアグノデント 歯の不透過性を測定することにより、虫歯診断を数値化することができる。 |
 |
トランスイルミネータ 透照診、虫歯、クラックの診断。拡大鏡との併用により抜群の効果を発揮する。 |
 |
NDYAGレーザー 組織透過型のレーザー、軟組織の治療に使用する。口内炎、歯周病に有効 |