金属アレルギーとは?
金属アレルギーとは接触してすぐに症状が出る花粉症やアトピー性皮膚炎等と異なり、時間が経過してから症状が出る遅延型のアレルギーです。 汗や唾液等、体液によって金属が溶け出すと「金属イオン」となり、体内でたんぱく質と結合する。これが抗原となり、アレルギーを発症してしまうのです。
本人も気づかない金属アレルギーの症状 金属アレルギーの症状は様々であす。 口腔内の症状だけでなく、血液を介して直接触れていない部位に起きる全身性接触皮膚炎や、金属と直接触れる部分に現れる接触性皮膚粘膜炎があります 。実は、歯科金属アレルギーは口腔内の金属が原因にも関わらず圧倒的に全身の症状が多いことが分かっています。歯科金属アレルギー患者936人から得られたデータでは、多い順にアトピー性皮膚炎67.5%、掌蹠疱症 9.4%、湿疹8.5%であり、口腔領域の症状は2.1%でした。
口腔内の症状 舌炎、口内炎、口唇炎 扁平苔癬(へんぺいたいせん) 味覚異常 口腔粘膜、舌に灼熱感(舌痛症) 歯、歯茎の色素沈着 |
全身の症状 アトピー性皮膚炎 全身性接触皮膚炎 接触皮膚(粘膜)炎 蕁麻疹 扁平苔癬(へんぺいたいせん) 掌蹠疱症(しょうせきのうほうしょう) |
金属アレルギー治療の流れ
1.検査
皮膚のパッチテストです。皮膚科にて保険適応で検査できます。
2.原因金属の除去
金属を取り除きます。
3.修復
取り除いた金属の代わりに、セラミック、レジンなど、金属以外の材料で直します。