Contents
- 1. インビザラインの特徴
- 2. インビザライン・ファーストの小児への適応
- 3. 崩出のコントロール
- 4. コンプライアンス
- 5. 下顎前方誘導
インビザラインの特徴
インビザラインの5つの大きな特徴
- 装置が目立ちにくいので、審美性を損なうことなく矯正治療を受けることができる
- 歯を後方に動かせるため非抜歯の矯正が得意
- 痛みなどの違和感が少ない
- 患者様ご自身で取り外し可能なので、歯磨きがいつも通りできる、虫歯や歯周病などの病気になりにくい
- 金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも使用することができる
- 通常、1回の型取りですべてのマウスピースを作製するので、歯の型取りに伴う患者様のご負担を軽減することができる
- マウスピースは薄く滑らかな素材で作製されているので、口腔内を傷つけたり、口内炎になったりするリスクが少ない
- ワイヤー矯正と比較し、通院回数が少ない
- コンピューター上のシミュレーションにより仕上がりの確認ができる
- 3Dデジタルで設計を行うので、歯型の再現性が高い
「インビザラインfirst」の小児への適応
2019年3月21日にインビザライン・ファーストが正式リリースされました!インビザライン・ファーストは1期治療のためにデザインされています。
インビザライン・ファーストの特徴
・6歳くらいからが開始時期
・歯並びを整えることで成長過程にある患者様の笑顔を整える
・2期治療がより短期に、より簡単になる
・歯列の拡大と歯並びを同時に治すことができる ←㌽
・かみ合わせの悪化を防ぎます
・ゆびしゃぶりや舌の突出癖などの習慣の改善をサポートします
・スポーツや運動時に歯を守ってくれます
※インビザライン・ファーストの治療期間は基本的に18か月に限定されます。
※インビザライン・ファーストで治療が完了しない場合、インビザライン・システムーコンプリヘンシブ フェーズ2パッケージで2期治療を行います。
小児の矯正治療、インビザラインとインビザラインfirstのどちらを使うか?
インビザライン
コンプリヘンシブ |
インビザラインfirst | インビザラインfirstフェーズ2 | |
費用(税別) | 検査5万円+55万円 | 検査5万円+30万円 | 35万円 |
治療期間 | 追加アライナーは5年間、回数に制限がない | 追加アライナーは18か月間無制限、回数に制限がない | 追加アライナーは3年間無制限、回数に制限がない |
開始年齢 | 10歳くらい~ | 6歳くらい | 10歳~ |
選び方 | 成人矯正と同じように、全ての永久歯を対象にした矯正治療を行います。 | 最初にインビザラインfirstで、前歯の歯並びを整え、歯列を拡大します。その後、永久歯が全て生えそろうのを待って、フェーズ2を使用するか判断します。フェーズ2は、フェーズ1開始後10年以内に開始する必要があります。 |
付記 年齢が10歳前後で、はじめから2期治療に進むことが想定されている場合は、インビザラインfirst→インビザラインfirstフェーズ2と進まずに、最初から大人用のインビザライン・コンプリヘンシブを使用する場合があります。
※インビザライン・ファーストを使用するには、下記①~③すべての条件が必要です。
❶ 第一大臼歯が萌出している
❷ 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
❸ 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯 (3、4、5)が2歯以上ある
1.萌出途中の歯のコントロール
完全萌出していない歯牙の過剰萌出を防ぐための「萌出タブ」、永久歯列が未萌出、または萌出途中にある歯牙に対しては「萌出スペース」を設定することが可能です。インビザライン・ファーストにおいては、「切歯の萌出スペース」も維持できます。
2.患者コンプライアンス
装着時間に応じて色が変化するようデザインされています。おおよそのアライナー装着時間を確認することができます
インビザラインによる下顎前方誘導
インビザラインに機能的矯正装置の機能が加わりました。プレシジョンウイングという突起物をインビザラインアライナーに付与して使用します。上顎前突という、上顎が下顎より前に出ているケースに使用します。プレシジョンウイングを使用し、積極的な下顎の発育を行います。