インビザラインで治せない症例なのか?

インビザライン

こんにちは! 八王子市-健にこにこ歯科・矯正歯科の新藤です。

歯列矯正の最近のトレンドとして、マウスピース矯正が年々増えてきています。

患者様が歯並びを治したいときに、矯正歯科に相談すると、です「これはマウスピース矯正では治せない症例です」と説明をうけたり、せっかくマウスピース矯正で治療を始めても、「これ以上はマウスピース矯正では治せません」と言われてしまう事があるかもしれません。

本当にそうなのでしょうか??

マウスピース矯正は比較的最近出てきた治療法のため、現在のところ、マウスピース矯正は、大学の矯正科で教えてはいないようです。つまり、歯科医の先生方は大学を卒業してからマウスピース矯正の講習を受け、治療を行っています。そのため、ワイヤー矯正を長年やってきた先生は依然ワイヤー矯正を好む傾向があるのです。逆に言えば、矯正医がマウスピース矯正に慣れていないのです。

インビザライン治療では治療開始前にクリンチェックシミュレーションを作成します。最終的な歯並びの目標に加え、歯の動きをある程度予想して、治療計画を立てます。矯正治療の経験がある、コンピューターが得意な先生、詰将棋などが得意な先生が向いている作業だと思います。逆に、ワイヤー矯正に求められた、手先の器用さはマウスピース矯正ではあまり重要ではありません。これらの点で、矯正治療に求められる歯科医の資質がこれまでと異なるのです。

もちろん、クリンチェックシミュレーション通りに歯が完全に動く事はありませんので、その際に、シミュレーションが悪かったのか、それともマウスピースの素材とワイヤー矯正の素材の違いから生じる現象なのか、などを歯科医が理解しなければなりません。

インビザラインに詳しい先生方の間では「インビザラインで治せない症例は無い。いや、むしろワイヤー矯正よりインビザラインの方が適応症が広い」という共通認識があります。私もインビザラインの症例を重ねるうちに、同じ考えに至りました。当院はワイヤー矯正からインビザラインに完全移行しましたが、一番大きな理由がこの事だったのです。

 

 

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