虫歯のなり易さは一つの要素では決まりません。次のような要因を考慮するべきだと考えられます。
1. 現在のDMF指数、初期虫歯の数
2. フッ素の使用状況
3. 歯磨きの状態
4. 栄養状態
5. 社会的要因
6. 唾液の緩衝能、唾液の量
7. ミュータンス菌の量
アメリカ歯科医師会の基準では次のように分類されています。
★低リスク
3年間初期虫歯を含めて虫歯ができず、虫歯のリスク要因がない
★★中リスク
・6歳未満
3年間初期虫歯を含めて虫歯ができないが、虫歯のリスク要因が少なくとも一つある
・6歳以上
3年間で初期虫歯を含めて虫歯が1、2本できた
3年間初期虫歯を含めて虫歯ができないが、虫歯のリスク要因が少なくとも一つある
★★★高いリスク
・6歳未満
3年間初期虫歯を含めて虫歯ができた
虫歯のリスク要因が多数ある
経済的に貧しい状態
フッ素の不足
口腔乾燥症
・6歳以上
3年間で初期虫歯を含めて虫歯が3本以上できた
虫歯のリスク要因が多数ある
フッ素の不足
口腔乾燥症
アメリカ歯科医師会が提示している虫歯のリスク要因
虫歯菌が多い
歯磨きが悪い
栄養失調
家族の歯の状態が悪い
先天性あるいは後天性のエナメル質の欠損
遺伝的歯の異常
多数の面を含む歯の修復物
化学療法、放射線治療
摂食障害
アルコール、薬物乱用
不規則な歯磨き
虫歯を起こす食事
矯正治療
歯根の露出
マージン不足、あるいはオーバーハングした修復物